「GENESSA」は、当社独自の高画質映像技術を1つのシステムLSIに統合したCPU搭載映像処理専用LSIです。
2004年4月に、“映像知能”「GENESSA」として開発し、発表。その後は、フルHD対応の「新・GENESSA」から「倍速技術」を含めた総合インテリジェント制御システム「倍速GENESSA」へと進化してきました。
開発当初より、“人間が最も美しいと感じる映像をリアルに再現する”というコンセプトのもと、映像コンテンツが持つ本来の情報を引き出す“豊かな色彩と映像表現力”が高い評価を得てきました。
そして2008年2月、「GENESSA」は画像処理能力を飛躍的に向上させた「GENESSA PREMIUM(ジェネッサプレミアム)」としてさらに進化。大画面時代にふさわしい“緻密で色鮮やかな”高品位映像とともに、眩しさやちらつきを抑えた“人の目にやさしい”を映像を実現しています。
「GENESSA PREMIUM」では、“人間が最も美しいと感じる映像をリアルに再現する”ことを目指して、画像処理エンジンのビット精度を大幅に拡張するとともに、高度な新画像処理アルゴリズムを搭載しました。
「GENESSA」の設計思想である、様々な映像入力信号に対する最適なノイズ除去と階調再現、そして色再現性の追及。そのために映像1枚1枚に対してリアルタイムで行う画像処理は、 「GENESSA PREMIUM」で飛躍的に進化を遂げています。
デジタル映像処理の演算速度を大幅に向上した「Real 36Bit 画像処理エンジン」 は、「Deep Color(36bit)」入力に対応するとともに、「36bit RGBデジタル処理」による極めて精度の高い信号処理品質を保持します。これによって、約687億色の表現能力とデジタル化による劣化を感じさせない、「GENESSA PREMIUM」の高品位な映像再現を実現します。
「GENESSA PREMIUM」には、「映像ソースの限界を超えて上質なコンテンツを創り出す」という新発想のもと、8bitの映像から12bit精度の映像を創り出す、全く新しいビット拡張技術「Real Bit Driver」を搭載。
現在のデジタル放送やDVDなどのデジタル映像コンテンツでは、8bit映像信号が主流ですが、従来の映像処理回路のビット拡張では表示映像の品質向上に不十分でした。 「Real Bit Driver」では、入力信号を12bit化して、そのあとに高画質処理を行うという当社独自の手法で、高品位な映像を実現。映像ソースの精細感を欠くことなく、これまで表現できなかった自然で滑らかなグラデーションを再現します。
従来の3次元ノイズリダクションは止まっている映像にしか効果がありませんでした。動いている映像に対して3次元ノイズリダクション処理を行うと映像がボヤケてしまうからです。「i-ClearMotion NR(アイ クリアモーション ノイズリダクション)」では、「倍速120コマ技術」から生まれた高精度の動き予測技術を応用することで、従来では難しかった動きのある映像に対する3次元ノイズリダクション処理を可能にし、動いてる映像にボヤケを発生させず高いノイズ抑圧効果を実現します。
また、映像コンテンツに含まれるノイズ量を、映像の周波数帯域ごとに正確に検出し、映像コンテンツの品質に合わせて最適なノイズ除去量を自動調節。常にノイズの少ない美しい映像を再現します。
“人間の目は、注目した物体の色彩に対する視覚感度が高まる”という特性があります。「Real Color Creation」は、この特性を利用しアルゴリズム化。入力映像1枚1枚の色分布をリアルタイムに分析し映像処理することにより、人間が対象物に注目した時に見えてくる細かな色彩の違いや緻密なディティールを、よりリアルな色彩と質感で再現します。