「DDスピーカー」とは、スピーカーの存在を感じさせない自然な音場と、明快な音像定位を実現したスピーカーです。
独自のアプローチによりデジタルAV時代にふさわしい薄型・高耐入力・低歪のスリムスピーカー「DDスピーカー(DIRECT DRIVE STICK SPEAKER)」が生まれました。
この技術は当社が長年培ってきた音響技術とコンピューターシミュレーションの融合により実現されたもので、近距離でもスピーカーの存在を感じさせない自然な音場を創り出すことによって、デジタルオーディオコンテンツがもつ可能性を最大限引き出します。
基本形状に幅10mm×長さ90mmのスリムな振動板を採用することで指向性の広さを確保するとともに、表面形状には有限要素法解析によって最適とされた独自のロール形状の凹凸を配し、高い周波数に於ける不必要な振動を防止しました。また音像を明快に定位させるため振動板の外周部を大口径のボイスコイルによって直接駆動しました。従来の長いトラック状の駆動コイルの欠点であった直線部分によって発生する異常振動に対し、横振幅を1/8に抑える新開発分割ボビン方式のボイスコイルを採用し、さらにその分割部と振動板の中央部に設けた梁状の溝部を連結することで解決しました。これらによって実現された、広い再生周波数範囲を持ちながら高音質再生にも充分対応可能なスピーカーは、ピュアオーディオから小型機器まで幅広い採用が期待されています。
強力棒状ネオジマグネット採用により全幅30mm×厚さ15mm×長さ135mmを実現し、オーディオシステムをはじめパソコン、プラズマディスプレー等あらゆる用途に対応可能です。
有限要素法解析による独自の凹凸形状と高強度材料ポリエーテルイミドとにより実現された新開発振動板により分割振動を抑えた明快な音像定位を実現。再生周波数範囲90Hz〜30kHzを達成しました。
振動板全体を駆動するダイレクトドライブ方式とスリム形状の採用により、 90°方向の10kHzで−4.5dBというほぼ円形の指向特性を実現し、スピーカーの存在を感じさせず広い試聴エリアを確保しました。
世界初の2分割ボビンと30〜38cmクラススピーカーに匹敵する実効径64mmをもつ駆動コイルを開発、このクラスでは類を見ない耐入力25Wを実現しました。
最適構造設計による応力分散により歪率1%以下を達成しました。