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Victor・JVC /The Perfect Experience
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技術情報

技術情報詳細

反射型液晶デバイスD-ILA
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「D-ILA(Direct-drive Image Light Amplifier)」は独自開発のプロジェクター用高性能反射型液晶デバイスです。

高輝度と高精細化の両立が可能なプロジェクター用マイクロデバイスとして、注目されてきた反射型液晶デバイス(Liquid Crystal On Silicon)の代表的なモデルです。当社は97年SXGAタイプ(130万画素)の開発に成功し、同年末にD-ILAプロジェクターを発売。以来、ハイエンド向けデバイスとして多年にわたる量産実績を積み重ね商品化を実現してきました。
2004年5月にはホームシアター用フロントプロジェクションシステム(解像度FHD)の商品化、またリアプロジェクションシステムの発売を実現し、D-ILAの量産化技術を向上させました。
2007年1月には世界最高※のネイティブコントラスト15000:1を誇るホームシアタープロジェクション「DLA-HD1」を、また11月には更に高画質を実現した30000:1の「DLA-HD100」を発売し、ハイコントラストを特長にしたハイエンドホームシアターの世界を実現しています。

※2007年1月現在当社調べ


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D-ILAは、高画質と高信頼性をベースに、超ハイエンドとなる4K2KプロジェクターからベーシックのXGAモデルまで幅広いラインアップのプロジェクション商品を実現しています。


しくみ

D-ILAデバイスの構造

断面図と特長
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D-ILAデバイスはガラス基板と半導体基板で液晶を挟んだシンプルな構成です。半導体の安定性と信頼性、さらに量産技術をベースにしてコスト力を高め、ビクター・JVCが開発を続けた液晶技術との組み合わせで、極めてバランスのよいディスプレイデバイスを実現しています。


代表的なプロジェクター用マイクロデバイスの表示方式

プロジェクター用マイクロディスプレイデバイスには、以下のような代表的な方式があり、それぞれの方式で商品化されています。

  • 透過型LCD(TN)方式 :ガラス基板の上に形成されたTFTトランジスタにより液晶を駆動させる方式
  • LCOS (Liquid Crystal On Silicon)方式 :LSI基板上に作りこまれた電極により液晶を駆動し、光信号を反射させる方式
  • DMD方式 :マイクロマシンプロセスによって形成された微細ミラーを動かすことによって画像を形成する方式


プロジェクター用デバイスの分類においてD-ILAデバイスは、光の有効利用に優れた反射型に属し、目にやさしい液晶変調方式で、高画質と信頼性を実現できる垂直配向技術を採用するLCOS型のディスプレイデバイスとして位置付けられます。


D-ILAデバイスの特長

自然で奥行きのある映像の実現〜高コントラストと高速な応答速度〜

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D-ILAでは高画質化のために 「黒の表現力」を追求しています。そのために、垂直配向液晶を用いて黒を基準にした画像を作ります。さらに、最適化された垂直液晶技術によって光漏れを徹底的に抑え、特に黒の階調表現に優れています。ビクター・JVC独自の光学系と合わせた黒の表現力は業界最高のネイティブコントラスト30000:1※を誇ります。

※2007年11月現在当社調べ


高画質化に向けたD-ILAの取り組みは、業界最高の高コントラスト特性を実現するとともに、高い応答速度(5msec以下)によって、速い動きもクッキリとしたシャープな画像を再現しています。


ノーマリーブラックの表現力〜階調性

D-ILAの階調表現は、素直な放物線を描き、特に暗部の再現に極めて高い制御性と再現性を持っています。



フィルム映像のようななめらかさ〜高開口率〜

高品質半導体ラインで生み出された画素構造は最大で93%以上の開口率を誇り、目立たずなめらかな映像を実現します。


D-ILA評価の証〜高い信頼性と実績

D-ILAは温度の影響に対しても優れた安定性を保持し、 、高画質化の実現と極めて高い信頼性を同時に達成。その生産実績は2008年1月現在300万個を超え、世界中のさまざまな場所において、安定した稼動と優れた画像をお届けしています。


D-ILA光学系について

LCOS読み出し系の基本原理

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LCOS方式において、LCOS素子に入射する照明光と反射して出力される変調光は、偏向ビームスプリッター(PBS:Polarizing Beam Splitter)によって偏向分離されます。 スクリーン上で高いコントラスト比を得るためには、LCOS素子から反射した光のP偏向を100%透過し、S偏向を100%反射することが理想とされます。しかし実際には、入射角依存性が高く、光漏れ成分を0%に抑えて偏向を100%にすることは極めて困難です。D-ILA光学系では、その実現に向けてさまざまな工夫を行い、光漏れ成分を抑制しています。


D-ILAにおける基本的な光学系

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D-ILAプロジェクターの光学系として、最初の商品化で採用されたのが3PBS方式です。 まず、光源の白色光をダイクロイックミラーによって3原色に分離し、各色に対応したPBSの反射光(S偏向)をLCOS素子に照射します。液晶で変調された光が再びPBSに戻り、変調成分であるP偏向がPBSを通過し、Xプリズムにて3色を合成してスクリーンに投影します。


現在では、最新のワイヤーグリッド光学系を用いることにより、高コントラスト化を中心とした高画質化を実現しています。


D-ILA光学系の進化

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1998年に初めて発表されたD-ILAプロジェクターの初号機「DLA-G10」から、2007年の業界最高ネイティブコントラスト30000:1を誇る「DLA-HD100」へ、この10年間でコントラストが100倍以上に改善されるなど、さらなる高画質を追求し続けています。 その進化において、デバイスは半導体技術と液晶の融合を極めつつ高解像度へ、表面は平坦に反射率は高く明るく、そして液晶駆動はより早くなめらかに、そのパフォーマンスを最大限に引き出す技術改善が続けられています。 そしてデバイスの表示特性を最大限に引き出す光学系、本当の黒を表現するための徹底的な漏れ光遮断、美しい色を忠実に再現するカラーマネジメントなど、画質向上に向けた取り組みが行われています。


もっと深く知るために