ただカメラを子供に向けて、「ハイ、笑って〜」だけでは、楽しいビデオは作れません。 子供が自然に良い表情を出し、良い動きをするような場面に入り込んでいくことが大切です。その点、小型で携帯性に優れたポケットe-movieは最適と言えるでしょう。
例えば、子供が遊びやスポーツに夢中になっている時に、カメラを片手に自分も一緒に楽しむつもりで撮影してみましょう。ポケットe-movieが子供と親をつなぐコミュニケーションツールになるのは、この瞬間です。
子供の場合、動きが予想できないし、無理に動きを決めても、不自然な映像になってしまいますから、自由で気ままな動きをパンニングや移動ショットで追いかけるフォロー撮影が基本です。
要するにフレームの中から被写体が飛び出さないように追いかけ続ければよいのです。距離は近めで、レンズはワイド側で撮影した方が親近感が出ます。被写体が動いたらカメラも動く。被写体が立ち止まったらカメラも止まりましょう(注:録画を止めるという意味ではありません)。
一点だけ気を付けたいのは、 手持ち移動やパンニングでのフォローと言っても、カットのトップとエンドには数秒間のフィックスを撮っておくこと!動きっぱなしのカットだと編集が難しくなります(詳しくは、『撮影塾基礎編・パンニングとズーミングの基本』へ)。