SchoolDV プロフェッサーMのポケットe-movie教室
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編集道場ノンリニアに挑戦
一、ムービー編集はノンリニアの時代へ
ニ、カンタン!オブジェクト・ドラッグ&ドロップ編集
三、ストーリーボード編集で本格編集にチャレンジ
四、完成した映像を様々なカタチで楽しもう
五、編集道場・作例編
六、編集道場・番外編
五、編集道場・作例編


動画の編集で大切なことは、作品を見終わった人に登場人物の想い、そして、撮影者の想いが伝わることです。逆に言えば、それが実現していれば、どの様な方法、どの様なスタイルで編集してもOKです。
しかし、『想い』と言われても…と感じるのも無理はありません。

動画の歴史は、たったの百数十年。ムービー作りに難しい決まりや文法などありません。大胆に行きましょう!というのが本音なのですが、そこには、ほんの少しの基本テクニックがあります。

まず、映像を見ている側が違和感を感じない編集にすること。これは人物を撮っても、風景を撮っても共通することです。では、その違和感の基準は?編集している自分が違和感を感じないことです。カットとカットをつないでみて、一回目に見た瞬間、少しでも違和感があったら、その編集はNGだと思ってください。悪い例としては、同じ様な構図を続ける編集、時間経過を無視して人物が移動している編集などが挙げられます。様々なサイズのカットをバランス良く編集すること。そして、最低限の『時間の省略』のテクニックを理解するが第一歩です。

参照→撮影塾『サイズって意識していますか』
参照→撮影塾『映像作りの醍醐味=時間の省略』

では、作例を見ながら、作品タイプ別の簡単なテクニックをご紹介していきましょう。



人物中心のムービーの編集法


人物中心のビデオを上手に編集するコツは、まず、人物を追いかけたカメラワーク(手持ち移動のフォローショット)を大事にすること。強い臨場感や積極性があるから感動が伝わります。「追いかけている」という印象が、被写体に対する愛情や興味をかき立ててくれるのです。

この作例では、動物園を訪れた小学一年生の女の子三人を追いました。撮影時には、子供たちの速い動きをフォローするための予測と機転が最大のポイントになりました。編集では、被写体を追いかける温かい視線を強調するように、フォローショットを積極的に使っています。

手持ち移動のフォローショット
手持ち移動のフォローショット
手持ち移動のフォローショット
手持ち移動のフォローショット。長めに使うのが編集のコツです。

もう一点、大切なことは、良い表情を見逃さずに使うことです。喜怒哀楽の瞬間は、映像を見る人をしっかりと惹き付けてくれます。

人物の入っていないカットも上手く使ってください。人物中心とは言え、すべてのカットが人物入りでは、ムービーにメリハリが付きません。パンニングのトップやエンドにある空舞台(=人物が写っていない部分)も人物無しのカットと同様の効果があります。

最後に、押さえとして…
撮影した場所や状況の分かるカット(ロングショット)を効果的に使いましょう。たった数カットで十分な効果を発揮します。ロングショットがまったく無いと、見る側がストーリーを見失い、混乱に陥ることもあります。

笑顔がやっぱり一番です!
人物の入っていないカットや瞬間も大切です。
時々、ロングショットを使って、見る側が場所や状況を理解できるように配慮しましょう。
笑顔がやっぱり一番です!
人物の入っていないカットや瞬間も大切です。
時々、ロングショットを使って、見る側が場所や状況を理解できるように配慮しましょう。

ストリーミングムービー
ストリーミングムービー「ちょっと さわがしいどうぶつえん」
ストリーミングムービー「ちょっと さわがしいどうぶつえん」
ストリーミングムービー
「ちょっと さわがしいどうぶつえん」
ブロードバンド(512kbps)用
ストリーミングムービー
「ちょっと さわがしいどうぶつえん」
ナローバンド(56kbps)用


風景中心のムービーの編集法


街の風景を中心に撮影したムービーの作例を紹介しましょう。
風景と聞くと、どうしてもロングショットで街全体をとらえたカット(いわゆる『絵葉書カット』)を考えがちですが、その固定観念を捨てるところから、楽しいムービーの世界が広がります。

絵葉書カットは必要ですが、最小限でよいと考えましょう。場所ごとに、ロングショットを何カットか撮ってみて、気に入ったものを使えばよいでしょう。

絵葉書カットは必要だが、最小限に。
絵葉書カットは必要だが、最小限に。
絵葉書カットは必要だが、最小限に。

風景を映像化していく中で、最も大切なのは、季節感や人々の営みをクローズアップで写し取ることです。また、手持ち移動ショットなどを織り交ぜて、全体が静的な印象にならないように気を配りましょう。

クローズアップが町の息吹や営みを伝えます。
クローズアップが町の息吹や営みを伝えます。
クローズアップが町の息吹や営みを伝えます。
クローズアップが町の息吹や営みを伝えます。

この作例では、三ノ輪橋、上野、浅草という下町の三つの町を紹介しました。都電や地下鉄など特徴的な交通機関を場面転換に使い、移動感や距離感が出るように工夫しました。
『撮影前の構成』と『撮影』、そして『編集』が、それぞれ力を発揮してこそ実現するテクニックですが、見ていただければ、それほど難しいテクニックではないとお分かり頂けるでしょう。

電車やバスの映像で移動感や距離感を表現します。

ストリーミングムービー

ストリーミングムービー「街を歩けば…カメラが見つけた下町」
ストリーミングムービー「街を歩けば…カメラが見つけた下町」
ストリーミングムービー
「街を歩けば…
カメラが見つけた下町」
ブロードバンド(512kbps)用
ストリーミングムービー
「街を歩けば…
カメラが見つけた下町」
ナローバンド(56kbps)用


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