今回新たに搭載した新開発の光学エンジンでは、新Wire Gridを採用。さらに、アパーチャーを新設計し、画像の黒浮きを防ぎ、光学系の余分な迷光を極限まで抑えることに成功し、驚異のネイティブコントラスト70,000:1を実現しました。ハイコントラストとビクター独自のD-ILAデバイスによるダイナミックな奥行き感ある映像を実現しています。

ビクター独自開発のD-ILＡデバイス

ビクターが開発した反射型液晶パネルLCOS（Liquid Crystal On Silicon）である「D-ILAパネル」は長い歴史の中で培った高度なデバイス技術によりD-ILAならではの緻密な映像再現を実現しています。
「D-ILAデバイス」の高開口率による画素の目立たない滑らかな映像は、新光学エンジンとの組み合わせによりフィルムライクな高画質映像を美しく再現します。

新カラーフィルター搭載の新光学エンジンにより、色再現域の大幅拡大に成功しました。Adobe RGBを超える色再現域を実現し、さらに従来モデルの色再現域を約20％^（注）拡大しました。
これまで再現が難しかった木々の多彩な緑や移り変わる海の色などフィルム本来の微細な色再現を実現しています。

注：当社製品「DLA-HD950」との比較において
※AdobeはAdobe Systems Incorporatedの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

映像を特長づける色空間情報に着目し、映像が持つ色表現の詳細情報を正確に把握したことで、専用の「カラープロファイル」を生み出すことに成功しました。豊富な画質モードとの組み合わせで12種類の画質をお楽しみいただけます。

画質モード	カラープロファイル
フィルム	フィルム1	Xenonランプを Eastman Kodak Company の映画用フィルムに透過させて出力される色空間を当社が独自で解析作成したプロファイル
	フィルム2	Xenonランプを富士フィルム株式会社の映画用フィルムに透過させて出力される色空間を当社が独自で解析作成したプロファイル
シネマ	シネマ1	映画特有の色彩表現をさらに豊かにしたプロファイルです。
	シネマ2	DCI※1規格の色空間に近似したプロファイルです。
	スタンダード	HDTV※2の色空間に近似したプロファイルです。
アニメーション	アニメ1	CG系のアニメに適したプロファイルです。
	アニメ2	セル画系アニメに適したプロファイルです。
	スタンダード	HDTV※2の色空間に近似したプロファイルです。
ナチュラル	スタンダード	HDTV※2の色空間に近似したプロファイルです。
	ビデオ	ドラマ/スポーツなどに適したプロファイルです。
	Vivid	色彩感豊かで、ゲームなどに適したプロファイルです。
	Adobe	Adobe RGB のカラープロファイルです。
ステージ	ステージ	音楽ライブ、オーケストラ、オペラ、舞台などに適したプロファイルです。
	スタンダード	HDTV※2の色空間に近似したプロファイルです。
3D	3D	3Dメガネを使用した時に最適なプロファイルです。
	スタンダード	HDTV※2の色空間に近似したプロファイルです。
	Vivid	色彩感豊かで、ゲームなどに適したプロファイルです。

※1：DCI:Digital Cinema Initiativeの略
※2：HDTV:High Definition Televisionの略

さらに「Real Color Imaging Technology」は、よりフィルムライクな色再現を実現するために映画館で使用されているXenon(キセノン)ランプの光源色をシミュレーションして設定されたXenonモードを色温度設定の中に用意。これにより高効率の超高圧水銀ランプを使用しながら、映画館の上映フィルムと同様の色発色でお楽しみ頂けます。

倍速技術の開発メーカーであるビクターが、独自の高精度補間アルゴリズムによる検出補間技術をさらに進化させた「新クリアーモーションドライブ」により、動画性能を一段と向上させました。動きの速いスポーツシーンなどに発生する残像感を低減させ、動画映像を鮮明に再現します。また、補間技術だけでなく映像の遅延が少ないのでゲームなどでも非常に効果的です。

フルハイビジョン映像をより忠実に再現するため、ED（特殊低分散）レンズを含む15群17枚のオールガラスレンズを採用した高性能2倍電動ズームレンズを搭載。フォーカス性能を向上させるとともに、色収差・色にじみを大幅に低減し、高精細で奥行き感のある映像投射を可能にしました。
さらにアパーチャー機能により、16段階で好みの明るさに調整でき、より深みのある黒の表現が可能です。