平成15年10月、島根大学(松江市)と島根医科大学(出雲市)が統合されて、新たに島根大学様が設置されました。
新大学では、統合によって次の4つの効果が期待されています。1.教育の充実強化2.学生の人格陶冶への貢献3.研究基盤の充実4.社会貢献・国際貢献の進展。
この中の『教育の充実強化』では、特に教養教育において新大学の5学部の全教官が教養教育を担うという体制になるために、新たに多彩な教育プログラムの開発・構築が行われています。約40キロ離れた松江キャンパスと出雲キャンパス間を光ケーブルで結んだ学内LANを活用した【遠隔講義システム】の採用・構築もその一環として、いち早く立ち上がっています。
このシステムは、画像・音声の圧縮・伸張技術(MPEG2ネットワークエンコーダ)を用いて、教官・学生の動画像、音声および教材・資料等を転送し、シームレスな教育を行うという双方向遠隔講義システムです。
特に機器に不慣れな教官等でも簡単な操作で使用でき、また、オペレーターを必要としないシステムです。
両キャンパスの講義室には、機能的な操作卓、講義室前方のドームカメラ、大型電動スクリーン、ビデオプロジェクター、集音マイク、ワイヤレスマイク等の機器が設置されています。
● 高画質=デジタル放送にも採用されているMPEG2フォーマットでエンコード/デコードしていますので、放送品質の高画質映像を最適なビットレートで伝送が可能。黒板の文字や資料の文字等も鮮明に再現。
● スムーズな双方向会話=エコーキャンセラーにより、双方向の会話がスムーズ。
● 質疑応答も可能=双方向での質疑応答が可能。
● オペレーター不要=機器に不慣れな教官等でも、簡単に操作する事が可能。
● 早い立ち上がり時間=電源投入から送信できるまでの時間が1分以内で可能。
● 2つの運用が可能=自室のみ使用する「ローカル運用」と両キャンパスの2教室を使用する「遠隔講義運用」2つの運用が可能。