プロフェッサーMのデジタルハイビジョンセミナー
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手持ちでハイビジョン

デジタルハイビジョンムービーの映像は、手持ちのカメラワークでも、より高い表現力を得ることができます。「不意に訪れた楽しい一瞬を切り取る」「カメラが被写体に迫る緊張感を表現したい」といった場合には、何と言っても手持ちです。

また、デジタルハイビジョンムービーは、いわゆる作品作りのためだけのカメラではありません。身の回りにある日常の風景を、また、家族の中で起きるちょっとした出来事を今までにない高精細・高画質で記録できるのです。手持ちのカメラワークの基本を簡単に理解しているだけで、撮影された映像の見やすさは大きくアップします。

手持ちでの基本的なカメラの構え方は、右手だけでなく、左手もカメラに添えることです。こうすることで水平レベルの安定度が大きく違ってきます。
中級者・上級者は、左手指先をズームリングとフォーカスリングに添えて、とっさのサイズ変更やマニュアルでのフォーカス調整にも対応できる構え方が良いでしょう。

手持ちでのカメラの構え方1
左手をズームスリングとフォーカスリングに添える(中級者・上級者向き)
手持ちでのカメラの構え方1
左手をズームスリングとフォーカスリングに添える
(中級者・上級者向き)
初心者には、手持ちではオートフォーカスでの撮影をお薦めします。この場合、撮影中のフォーカス調整はありませんから、左手指先で液晶モニターを軽く支えれば良いでしょう。これだけで、安定度は大きくアップします。右手の指先は、サイズ変更に備えてズームスイッチに軽く添えます。

手持ちでのカメラの構え方2
左手で液晶モニターを軽く支える(初心者向き)
手持ちでのカメラの構え方2
左手で液晶モニターを軽く支える
(初心者向き)

16:9の横長サイズなので、縦の動きが画面の左右で従来よりもやや大きくなりますから、手ぶれを極力抑える必要があります。 デジタルハイビジョンムービーには優れた「手ぶれ補正機能」も装備されていますので、手持ち撮影の際には、必ずオンにして撮影しましょう。

また、被写体やカメラの動きを自然に見せるために、シャッタースピードは1/60秒か1/100秒で固定し、レンズは被写界深度が深くなるようにワイド系を主に使うことをお薦めします。

手持ち撮影では、水平レベルを守り、出来るだけスムーズに移動するという手持ちカメラワークの基本をしっかりと意識する必要があります。
カメラワークを意識しよう
ところで、カメラワークの種類を大きく区分すると次の4通りしかありません。

1. 決まったフレームの中で被写体が動くように計算して撮る(フィックス)。
2. 動く被写体を一定の位置からパンニングやズーミングでフォローしながら撮る。
3. 動く被写体を追いかけるようにカメラも移動しながら撮る。
4. 風景や動かない被写体に対して、カメラだけが移動しながら撮る。

通常、アマチュアが三脚を使用して可能なのは、1と2です。一方、手持ちなら1〜4まで、どの撮り方もできます。状況や、自分が撮りたいと思う画(え)に応じて、臨機応変にカメラワークを変えていく必要があります。

大事なことは、意識的にカメラワークの種類を選ぶことです。特に手持ちの撮影では、カメラが自由に動けるので、成り行きに任せていると、集中力の無い映像をダラダラと撮り続けることになります。常に、自分が「何を撮ろうとしているのか」「どんなカメラワークで撮ろうとしているのか」を意識して撮影にのぞめれば、手持ちでも、質の高い映像を撮ることができます。
Streaming Movie
HD1による手持ち撮影「
一輪車」
(700Kbps/ブローバンドのみ対応)
ストリーミングムービー「海」
デジタルハイビジョンムービーHD1で撮影した映像をストリーミング用にダウンコンバートしていますので、本来の画質ではありません。
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ストリーミング映像を再生するためには、Real One Playerが必要です。
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