義歯製造など歯科医療産業の大手、和田精密歯研株式会社様(和田弘毅会長、本社・大阪市)が、設立・運営する「歯ART(ハート)美術館」(2005年5月オープン)に、2006年5月、当社の音声ガイダンスシステム『ガイドマン』が導入されました
2005年5月のオープン以来、「歯ART美術館」には地元の高松市民はもとより、県内外から歯科医療関係者や美術愛好家などが訪れています。同美術館では、土日祭日などでは和田精密歯研株式会社様のベテラン歯科技工士が展示物の説明に当たっていましたが、いつまでもそれに頼ることはできないので、オープンして間もないころから、それに代わるガイダンスシステムを探していました。
『ガイドマン』に行き当たるまでに時間はかかりましたが、同美術館が求めていた機能や操作性などが上手く当てはまったことから、10台の導入が決まりました。
『ガイドマン』を導入した基本的な考え方は、「誰に対しても、共通の情報を、正確に伝える」ということでした。
いかに専門的な知識を持った説明員であっても、それぞれが統一されない好き勝手な解説をしていてはお客様が混乱してしまい、せっかくのサービスが台無しになってしまいます。そこで、誰に対しても、共通の情報を、正確に伝えることができる『ガイドマン』の導入が図られました。
『ガイドマン』には、3つの再生方式(自動スタート、テンキー入力、ポインティング)がありますが、歯ART美術館では、使い勝手・操作性・コストなどの点から、テン(10)キー入力方式が採用されました。
1. 内容
アイテムは45あり、展示品によって解説の時間は、最少14秒から最長196秒と変えてあります(合計で約43分)。専門的な説明は極力排除して、一般の人でも分かりやすい内容になっています。
コンテンツ例(タイトル):
歯科関係の展示室・巨大な顎の模型・インプラントの歴史・各種のインプラント・インプラント用の入れ歯・理想的な歯の追求
2. 制作
コンテンツの制作は、台本作りからナレーションの収録(MDに収録)までは歯ART美術館で行い、その後のオーサリング(最終的な編集作業)はビクター側で行いました。
『ガイドマン』は、和田会長から「絶対に必要なものだから入れなさい」という指示がありました。現場に居るものとしては、やはり導入してよかったと思っています。
デジタルオーディプレーヤーなどの新しいメディアがあり、使おうと思えば使えなくはありませんが、これらは使い勝手・操作性から比較したら、『ガイドマン』には全く歯が立たないと思います。難しい説明が無くても、若い人からお年寄りまで簡単に使えるのが『ガイドマン』の良さだと思います。