
“木”の美しい響きを求めて開発したウッドコーンは、その後の研究で振動板素材としても優れていることが判ってきました。木目方向はアルミに匹敵するような高い伝搬速度、それと交差する方向では半分以下の速度になり、固有共振が発生しにくいこと。余分な振動を吸収する内部損失が適度で、減衰特性が優れていること。均一素材の欠点を補うために開発したオブリコーンと同様の共振分散が、天然素材で自然に実現できているのです。
11cm口径の響きの良いウッドコーン振動板を、25mmφ口径のエッジワイズ巻き4層ボイスコイルと強力な磁気回路、それを支える堅牢なアルミダイキャストフレームで構成された高品位なウッドコーンユニット。そのユニットを2個使用したツイン駆動方式を採用しています。優しさの中にも力強さを併せ持つユニット構成です。
ツィーターには、音質的にもバランス的にもウッドコーン・ウーハーとベストマッチする2cm口径のウッドドーム振動板を採用。また振動系の軽量化を実現するためCCA(Copper Clad Aluminium)を使用したボイスコイルと駆動力をアップさせるリング型ネオジウムマグネットの採用で、ウッドドームならではの暖かで澄み切った高音域と切れのよさを併せ持ったウッドドーム・ツィーターを新開発しています。