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Victor・JVC /The Perfect Experience
Japan
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オーディオ

アンプ

AX-V8000

製品特長

AVアンプとしての最高峰を求めて、THX Ultra2の認証取得と世界最速・大容量DSPの採用と高音質を追求するベーシックテクノロジーの融合。

ビクターはAVアンプに求めるものとして、映画ソフトを楽しむためにTHX Ultra2の品質基準と全てのサラウンドフォーマットへの対応によるシアターアンプとしての能力を世界最速・大容量DSP「Aureus TM」で実現、そして音楽を楽しむためのピュアオーディオ・クオリティを追求したマルチチャンネルアンプとしての能力は、ビクターが培った長年のベーシック技術を駆使し、いたずらに大型化させることなく高品位に構築したい。その両立をAX-V8000に求めました。

AX-V8000の心臓部にTI(テキサス・インスツルメンツ)社製、 世界最速・大容量32/64bitフローティングポイントDSP「AureusTM」搭載。
デジタル処理をつかさどる心臓部には、固定小数点演算の場合1,800MIPS、浮動小数点演算の場合1,350MFLOPS(※注)もの飛躍的に高い演算処理能力を持つTI社製の32/64bitDSP「Aureus TM」を世界で初めて搭載。各種圧縮信号やサラウンド信号の超高精度デコーディングを実現しています。
Aureus ロゴ

「AureusTM」は、 テキサス・インスツルメンツ社の商標です。

TI社製32/64bit超高速DSP「Aureus」

超高速1,350MFLOPS or 1,800MIPS(225MHz動作時)の TI(テキサス・インスツルメンツ)社製32/64bitDSP「Aureus TM」 TMS320DA610

信号処理ブロックダイアグラム
信号処理ブロックダイアグラム

※注
FLOPS(Floating Point number Operating Per Second)は、
1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を表す単位。
MIPS(Million Instruction Per Second)は、
1秒間に実行できる固定小数点演算の回数を表す単位。(Millionは百万回の意味。)


あらゆるサラウンドフォーマットを超高精度デコーディング。
THX Ultra2をはじめドルビーデジタルEXやドルビープロロジックU、DTS-ESディスクリート/マトリクスやNEO:6の対応に加え、96kHz/24bitの高音質で5.1チャンネル再生ができるDTS96/24にも対応、また、BS/CSデジタル放送にも採用されている最新の音声フォーマットMPEG-2 AACなど、現在フォーマット化されているあらゆる音声フォーマットに対応。映画から音楽まで、臨場感あふれるサラウンドを楽しみ尽くすことができます。

THX Ultra2
THX社が提唱する3000ft3以上のリスニングルームが想定されたHome THXの品質基準THX Ultraを改定した、最新の最高規格。従来のTHX Cinemaに加え、THX Ultra2 CinemaやTHX Musicなど7.1chに対応したサラウンドモードが加わっている。また、パワーアンプ部の向上を図るなど 品質面もより高度な条件を満たさなければならない。

THX Surround EX
映画「スターウォーズ・エピソード1」において、ドルビー社とTHX社で共同開発した音声フォーマットDolby Digital Surround EXをデコードし楽しむための6.1chデジタルサラウンド方式。

Dolby Surround Pro Logic
VHSやLD等で使用されているアナログ2chに記録されたサラウンド信号を方向性強調回路(Pro Logic)デコーダーによりL/C/R/Sに配分するアナログマトリクス方式。

Dolby Digital
DVDビデオの標準音声に採用されている、デジタル記録のディスクリート(完全分離)5.1chデジタルサラウンド方式。

Dolby Pro LogicU
ドルビーサラウンドやCDなどの2chソースを5.1chに拡張するデジタルマトリクス方式。MovieモードとMusicモードがある。

Dolby Digital EX
ドルビー社とTHX社で共同開発したDolby Digital Surround EXや、Dolby Digitalのソフトを6.1chで楽しむことができるデジタルサラウンド方式。

DTS (Digital Theater Systems)
DTS社が開発したコヒレントアコースティックス符号化(Coherent Acoustics Coding)を採用したディスクリート(完全分離)5.1chデジタルサラウンド方式。ドルビーデジタルに比べ低圧縮(約1/4)&高転送レートで、高音質を実現。

DTS-ES(Extended Surround)
6.1chサラウンドに対応したDTSの拡張フォーマット。6.1ch記録のDTSソフトに対応するDiscrete6.1と、5.1ch記録ソフトを6.1chに拡張するMatrix6.1がある。どちらも下位互換性を有しているため従来のDTS5.1chデコーダーでも再生が可能。

DTS Neo:6
DTS-ESの6chコアを活用し、全ての2chソースをデジタルマトリクスによりサラウンドバックのシミュレーションを加えた6.1chに拡張する機能。映画ソフトに適したCinemaモードと音楽ソフトに適したMusicモードがある。また、「DTS-ES Matrix6.1」のセンターサラウンドチャンネル信号の抽出にも使用されている。

DTS 96/24
DVDビデオの画質クオリティを損なうことなく96kHz/24bitの高音質で5.1ch記録・再生を可能にした、新規格のディスクリート5.1chサラウンド方式。

MPEG-2 AAC (Advanced Audio Coding)
BS/地上デジタル放送の標準音声に採用されている、デジタル記録のディスクリート(完全分離)マルチチャンネル再生に対応したサラウンド方式。約1/20の高圧縮にもかかわらず高音質を実現。

  モード 表示
Home THX THX Ultra2 Cinema THX U2 CINEMA
THX Music THX MUSIC
THX Surround EX THX SURR EX
THX + DTS-ES Matrix THX ES MATRIX
THX + DTS-ES Discrete THX ES DSCRTE
THX Cinema + Dolby Digital THX CINEMA
THX Cinema + Pro Logic II PLIIMOVIE THX
THX Cinema + Dolby Pro Logic PRO LOGIC THX
THX Cinema + DTS Neo:6 Cinema NEO:6 C THX
 
Dolby Dolby Digital EX DOLBY D EX
Dolby Digital DOLBY DIGITAL
Dolby Pro Logic II Movie PLII MOVIE
Dolby Pro Logic II Music PLII MUSIC
Dolby Pro Logic PRO LOGIC
Dual Mono DUAL MONO
 
DTS DTS-ES Discrete DTS-ES DSCRT
DTS-ES Matrix DTS-ES MATRIX
DTS Surround DTS SURROUND
DTS Neo:6 Music NEO:6 MUSIC
DTS Neo:6 Cinema NEO:6 CINEMA
Dual Mono DUAL MONO
 
AAC MPEG-2 AAC AAC SURROUND
Dual Mono DUAL MONO

THX、THX Ultra2は、THX社の商標です。
ドルビー、Dolby、プロロジック、Pro Logic、Surround EX及びダブルD記号は、ドルビーラボラトリーズの商標です。
DTS、DTS Digital Surround、DTS-ES Extended Surround、DTS96/24およびNeo:6はデジタル・シアター・システムズ社の商標です。


ビクター独自のマルチチャンネルDAPも「Aureus TM」で高品位に再現。
東急Bunkamura渋谷オーチャードホールなどの音響設計・施工を手がけた東急建設(株)と、ビクターの音響研究所が共同開発したマルチチャンネルDAP(デジタル・アコースティック・プロセッサ)を搭載。コンピュータによる音場シミュレーション技術の導入により、従来のインパルス応答による反射音の実測では困難だった音場パターンの抽出と、さらに人間の耳による検証を重ね、リアルな音場の再現を可能にしました。さまざまなフォーマットのサウンドを「Aureus TM」により、すべて7.1チャンネルのシミュレーション音場として再生します。
7.1チャンネル音場シミュレーション、マルチチャンネルDAP

東急建設(株)と共同開発した、音楽ホール等の実音場シミュレーションによる7.1チャンネル対応の高品位マルチチャンネルDAP(Digital Acoustic Processor)を搭載。
32/64bit DSP「AureusTM」により高精度に再現します。

マルチチャンネルDAPは、従来のインパルス応答による反射音の実測では困難だった音場パターンの抽出を、コンピュータのシミュレーション技術の導入と、人間の耳による検証で、リアルな音場の再現を可能にした音場シミュレーション技術です。
<マルチチャンネル音場パターンのシミュレーション>
音場シミュレーション
音場パターンのシミュレーション
<仮想音源分布図>

LARGE HALL 1 シューボックス形のクラシック音楽用コンサートホール
(収容人数2000人程度)の音響効果を再現します。
LARGE HALL 2 アリーナ形のクラシック音楽用コンサートホール
(収容人数2000人程度)の音響効果を再現します。
RECITAL HALL 収容人数500人程度のクラシック音楽用リサイタルホールの音響効果を再現します。
OPERA HOUSE オペラ劇場の音響効果を再現します。
CHURCH 教会の音響効果を再現します。
LIVE CLUB 小規模のコンサート会場の音響効果を再現します。
DANCE CLUB 天井の低いダンス会場の音響効果を再現します。
PAVILION ドーム形の広い空間の音響効果を再現します。
ALL CH STEREO より広い範囲でステレオ音声をお楽しみいただけます。
LARGE THEATER 収容人数600人程度の映画館の音響効果を再現します。
SMALL THEATER 収容人数300人程度の映画館の音響効果を再現します。
STEREO FILM ステレオ音声の映像ソフト向けです。人物の声がより定位感を増します。
MONO FILM モノラル音声の映像ソフト向けです。人物の声がより定位感を増します。

3D HEADPHONE Dolby Digital、DTS、MPEG-2 AACのサラウンド効果をヘッドフォンでお楽しみいただけます。
DSP+HEADPHONE ヘッドフォンでマルチチャンネルDAPのモードを切り替えてお楽しみいただけます。

LARGE HALL 1
LARGE HALL 1
残響時間:2.29s
全容積:22,800m3
表面積:8,600u
収容人数:2,018人
LARGE HALL 2
LARGE HALL 2
残響時間:2.53s
全容積:23,600m3
表面積:6,700u
収容人数:2,006人
RECITAL HALL
RECITAL HALL
残響時間:1.87s
全容積:4,200m3
表面積:1,900u
収容人数:446人
OPERA HOUSE
OPERA HOUSE
残響時間:1.45s
全容積:5,500m3
表面積:2,400u
収容人数:640人

CHURCH
CHURCH
残響時間:1.21s
全容積:3,700m3
表面積:2,200u
収容人数:970人
LIVE CLUB
LIVE CLUB
残響時間:0.35s
全容積:400m3
表面積:400u
収容人数:70人
DANCE CLUB
DANCE CLUB
残響時間:0.55s
全容積:2,200m3
表面積:1,400u
収容人数:240人
PAVILION
PAVILION
残響時間:5.22s
全容積:549,700m3
表面積:50,500u

LARGE THEATER
LARGE THEATER
残響時間:1.23s
全容積:6,500m3
表面積:3,100u
SMALL THEATER
SMALL THEATER
残響時間:0.55s
全容積:2,000m3
表面積:1,500u
ADコンバーター
192kHz/24bitADC(上)
96kHz/24bitADC(下)
ADコンバーター

また、マルチチャンネルアナログ入力においても192kHz/24bit,96kHz/24bitのADコンバーターで高音質デジタル変換の後、高精度な音場シミュレーションにより自然な音場の再現を可能にしています。


2チャンネルアンプのクオリティにせまる理想の電源部を求めて、 インディペンデント・ダイレクト・パワーサプライ
AX-V8000の電源部は、 Lチャンネル部、Rチャンネル部、センターチャンネル部を独立させた、大電流・大容量・低ひずみのアナログオーディオ専用トランスと3組のファーストリカバリ・ダイオードによる整流回路、また、各チャンネル別に設けた合計14個の高音質電解コンデンサ(3,300μF)により、チャンネル間クロストークを大幅に改善し、高音質を実現したインディペンデント・ダイレクト・パワーサプライを搭載、さらにAX-V8000では、電源供給ラインのみならず、リターン部も分離・独立させることにより、非常に厳しいTHX Ultra2の品質認定をクリアしました。
高音質電解コンデンサ
高音質電解コンデンサ
ファーストリカバリ・ダイオード
ファーストリカバリ・ダイオード
アナログオーディオ/デジタル/ビデオ独立トランス
アナログオーディオ/デジタル/ビデオ独立トランス
■インディペンデント・ダイレクト・パワーサプライのブロック図
インディペンデント・ダイレクト・パワーサプライのブロック図
■一般的なAVアンプにおける電源回路のブロック図(当社比)
一般的なAVアンプにおける電源回路のブロック図(当社比)

THX Ultra2の品質基準をクリアし、ファンレスを実現した高音質ディスクリート7チャンネルパワーアンプ。
パワートランジスタ
パワートランジスタ

AX-V8000は、インディペンデント・ダイレクト・パワーサプライによる電源の高品位化とディスクリート構成の7チャンネルパワーアンプにより全チャンネル0.03%の低ひずみ率(20〜20,000Hz)で各チャンネル150Wのハイパワーを実現しました。また 5.1チャンネル再生の場合、バイアンプ接続が可能なスピーカーマネージメント機能も搭載しており、より高いクオリティでメインスピーカーをドライブすることができます。また、各チャンネルの定格出力が150W以上のアンプにもかかわらず、耳障りなファン冷却を使用しない設計を実現しました。


ピュアオーディオアンプの設計思想を傾注。無振動、無共振、無干渉設計
不要な振動や干渉などからの悪影響をシャットアウトするため、高剛性クロスフレームZ(ゼロ)シャーシとステイブラケットで筐体を強化。さらにカッパータイト材(銅メッキ鋼板)セパレ-タにより機能別に配置された9ブロック構造のシャーシに4層基板の採用や各回路を機能別に配置することにより、S/Nの向上、デジタルノイズの低減、シャーシ内部における相互干渉の徹底排除を実現し、MMのみならずMCにも対応したPhonoイコライザーの搭載を実現しました。さらに、バナナプラグ対応・真鍮削り出し金メッキスピーカーターミナルの採用など、高品質を徹底しています。
スピーカーターミナル部
アンプ内部

デジタルにおける高音質の代名詞とも言える音質改善技術「K2テクノロジー」搭載。

多くのレコーディングスタジオやマスタリングスタジオにおいて、必須の技術として日々活躍している「K2テクノロジー」。AX-V8000にもK2テクノロジーのひとつ「CCコンバーター」が全7.1チャンネルに搭載されています。それは、CDやDVDオーディオなど高音質なリニアPCMから、ドルビーデジタルやDTS、BS/CSデジタルに採用されているMPEG-2 AACなどの圧縮デジタル信号まで、飛躍的に音質改善。プロの世界で活躍するビクターが世界に誇る音質改善技術です。
K2 TECHNOLOGY
K2プロセシングLSI

プロの世界で活躍し「デジタルにおける高音質」を語るのに欠かせない技術「K2テクノロジー」

多くのレコーディングスタジオやマスタリングスタジオ、ディスク製造プラントなど業務用機材をはじめ、CD、DAT、DVDなど民生の機器にも多く搭載されている「K2テクノロジー」。 それは1987年、ビクタースタジオのレコーディングエンジニアやマスタリングエンジニアが抱いた「デジタルは、符号を正確に伝送すれば原理的に音質は変わらない」といわれる常識に対する疑問でした。事実、デジタルテープや機材を換えると明らかに音質が変化するのです。これが、日本ビクターとビクター音楽産業(当時)が一致協力して取り組んだ、デジタルにおける音質改善への取り組みのはじまりでした。こうして、伝送過程でデジタル信号を波形で伝送する際に付加される符号外成分(ジッターやリップルなど)が音楽信号に大きな影響を与えていることをつきとめ、厄介な符号外成分を根本から解消するデジタル伝送の革新技術「K2インターフェース」が開発されたのです。これにより伝送過程やメディアの変化による音質劣化を排除し、品質の安定を確保することができるようになりました。

ビクタースタジオ
ビクタースタジオ
レコーディングスタジオ
レコーディングスタジオ
マスタリングスタジオ
マスタリングスタジオ
xrcd24 24bit super analog

この技術は1994年、正確にディスクのピットを刻む「K2レーザーカッティング」に応用、ディスクの製造作品質を大幅に向上させました。1996年にはJVCマスタリングセンターが開発し、高い評価を受けている高音質CD「xrcd」の主幹技術として導入され、1998年には更なる高精度化を実現した「デジタルK2」へと進化、それとともに「xrcd2」へ、また2003年には、全ての工程を24bit化するとともに更なる音質改善を実現した「xrcd24」へと大きく進化を遂げています。

2000年には、DVDのディスク製造工程におけるピットカッティング精度を向上させる「DVD K2」を開発、映像面においても符号外成分の悪影響を排除することに成功しました。 また2002年には、フォーマットエンコーダープロセスにおける音質変化要因を排除する「エンコードK2(ENC K2)」を開発、「K2テクノロジー」は日々進化を遂げています。

JVCマスタリングセンター
JVCマスタリングセンター
高品位ディスク製造プラント
高品位ディスク製造プラント
高品位ディスク製造プラント

デジタル化による音質変化要因の改善。

音楽信号はデジタル化することにより、微小信号はビット数の限界により階段状になってしまい、高周波信号はサンプリング周波数の1/2に帯域制限されるため高調波成分が記録されず音質が変化しています。「K2テクノロジー」は1993年、16ビットのCDに20ビット相当の音楽信号を記録する「20bitK2スーパーコーディング」の開発によりCDソフトの高音質化を実現。ハード側では、量子化ビット数の不足により悪化していた微小レベル信号の再現性を改善する「20bitK2プロセシング」の開発により、滑らかで自然な音質を可能にしました。またサンプリングで帯域制限することによる波形変化を改善する「EXTENDED K2プロセシング」や「EXTENDED K2プロセシングVer2.0」の開発によって、楽器に含まれる倍音成分や空気感までも再現できる高音質技術を確立。音質を追求したさまざまなオーディオ機器に搭載されています。

A/D→D/Aにともなう音質の変化
ビット拡張部ON/OFFでの -90dB,1kHzの信号波形
K2 ON/OFF 信号波形の図
CD再生における周波数拡張部ON/OFFでの 周波数スペクトラム(HiFiアルゴリズム)
CD再生における周波数拡張部ON/OFFでの周波数スペクトラムのグラフ

デジタル圧縮による音質変化要因の改善。

マルチメディアのコンテンツが多様化し、デジタルも効率化を追い求める時代に変化してきました。デジタル圧縮によるデータ容量を軽減する技術で代表的なものに、ドルビーデジタルやDTS、MPEG-2 AAC、ATRAC、MP3などがあります。人間の聴覚は、音圧レベルが低くなるほど低域と高域の音が聞こえにくくなる最小可聴限特性(フレッチャー・マンソンの曲線)と、音圧レベルの高い信号があると、その周波数の近辺の音も聞こえにくくなるマスキング特性があります。これらを利用してデータを間引く作業がデジタル圧縮です。こうした効率化は、これからのメディア形態や音楽配信、大容量の映像を伴う場合などには必要不可欠となり、デジタルの主流となりうる技術といえるでしょう。ところが一方で、デジタル圧縮は非可逆圧縮と呼ばれ、圧縮前の信号に完全復元することが不可能な圧縮方式なのです。当然これら圧縮による音質変化が発生することも事実で、高域の情報量や低域の力感の不足、迫力や明瞭度の低下といった音質劣化が生じます。2000年12月、それに対応させた新世代の「K2テクノロジー」が開発されました。「CCコンバーター」の誕生です。

デジタル圧縮の仕組み(非可逆圧縮)


圧縮音楽、ハイファイ音楽に対応したアルゴリズムで、すべての音楽ソースの高音質化を実現する「CCコンバーター」。

「CCコンバーター」は、入力デジタル信号に応じてビット拡張と周波数帯域拡張を行うもので、「ビット拡張部」「周波数変換部」「帯域拡張部」から構成されています。各拡張部では、入力デジタル信号波形の分析を行い、変換前のアナログ信号を想定した再生成を行っています。「帯域拡張部」には、圧縮信号に対応した圧縮アルゴリズムと非圧縮信号に対応した「ハイファイアルゴリズム」を設定。特に圧縮音楽に対しては、リアリティ再現のため、音楽性の見地から様々な考察を行った「リアルアルゴリズム」を確立しています。これにより、圧縮オーディオからハイファイオーディオまで、ジャンルを問わずあらゆる音楽ソースの高音質化を実現しています。

JCV8006 K2ProcessingLSI
JCV8006 K2ProcessingLSI
K2プロセシングLSIの信号処理ブロックダイアグラム

高音質、高分解能な192kHz/24bit対応PEM・DDコンバーターを、全7.1チャンネルに搭載。

DVDオーディオ用に開発し、高調波ノイズの発生が極めて少なく、高音質なDACとして高い評価を得ているPEM・DDコンバーター。このビクターオリジナル開発のノイズシェーピングタイプD/Aコンバーターチップを全7.1チャンネルに搭載。CCコンバーターにより拡張されたハイビット・ハイサンプリングのデジタル信号を、余すことなくD/A変換します。

ノイズシェーピングタイプのD/Aコンバーターとして高い評価を得ているPEM・DDコンバーターMN35505は、刧伯^4次64fsの不飽和型ノイズシェーパーVANS(Victor Advanced Noise Shaper)とPEM型384fs・1bitタイプローカルDACを組み合わせた192kHz/24bit対応の高精度D/Aコンバーターです。 PEM(Pulse Edge Modulation)は、一般的なPWM(Pulse Width Modulation)がパルス幅で表現するのに比べ、パルスのエッジ(立ち上がり・立ち下り)をカウントするためPWM方式に比べ倍の精度が確保できる優れたD/A変換器です。

PEM・DDコンバーター
PEM・DDコンバーター
MN35505
PEM・DDコンバーターのブロックダイヤグラム
PEM・DDコンバーターのブロックダイヤグラム

一般的な192kHz/24bitDACの 周波数スペクトラム
▲高調波が多く発生している。
PEM・DDコンバーターの 周波数スペクトラム
▲高調波の発生が少ない。

アナログマルチチャンネル入力も高品位にサラウンド環境で楽しめる高音質A/Dコンバーター。


192kHz/24bitADC(上) 96kHz/24bitADC(下)
192kHz/24bitADC(上)
96kHz/24bitADC(下)

フロント2チャンネルは192kHz/24bitのそれ以外のチャンネルは96kHz/24bitの高性能A/Dコンバーターを搭載。アナログマルチチャンネル入力を高精度にデジタル変換し、あらゆるデジタル処理を可能にします。これによりDVDオーディオやSACDマルチなどのアナログマルチチャンネルソースも、高品位なサラウンド環境で楽しむことができます。


音質を損なうことなく、アナログでのスピーカーマネージメントを可能にしたプレシジョン ダウンミックス コンバーター。


DVDオーディオやSACDマルチなど高品位なマルチチャンネルソースの場合、センターチャンネルやリアチャンネルにもメインチャンネルと同等の超高音質記録がなされています。しかし、センタースピーカーがメインスピーカーより明らかに劣る場合、音のバランスを考慮してセンタースピーカーを使用しない設定にすることも考えられます。このような設定は、スピーカーの設定変更で行いますが、これをDVDプレーヤーの「スピーカー設定」で行うと、デジタル領域でデータ加算が実行されるため、オーバーフローを避けるためデータレベルを減少させてから加算する必要があり、音質に悪影響を与えます。これを解消するのがプレシジョン ダウンミックス コンバーターです。これは、DVDマルチやEXT7.1chのアナログマルチチャンネル入力において、アナログでのダウンミックスを行う技術で、DVDオーディオの96kHz/24bit/5chなどのソフトやスピーカーマネージメントが許されていないマルチチャンネルソースでも、音質を損なうことなくスピーカー設定が可能です。 また、アナログマルチチャンネル入力の5.1チャンネルソースを、フロントだけの2チャンネルに変換して楽しむこともでき、サラウンドスピーカーがセッティングできない場合でもマルチチャンネルの音楽ソースを損なうことなく楽しむことが出来ます。


オーディオ信号にビデオノイズを混入させないZIST(Zero Interference Audio Signal Transmission)入力端子。

EXT7.1チャンネル入力において、オーディオ信号のコールド側をアースから独立させるZIST回路を搭載。ビデオ信号がオーディオ信号に混入することを防止することにより音質劣化を解消しました。
■従来の入力端子
従来の入力端子の図
■ZIST回路搭載の入力端子
ZIST回路搭載の入力端子の図

バイアンプ対応スピーカーコンフィギュレーション


バイアンプ接続とは、一本のスピーカーを高音用・低音用それぞれ別のアンプでドライブし、高音質化する手法です。 AX-V8000を5.1チャンネルで使用する場合、使用していないサラウンドバックチャンネルのアンプを使用してバイアンプ接続が可能。スピーカーを強力にドライブすることができます。


ディスプレイの入力を切替える煩わしさから開放!!
映像信号をアップコンバートして出力するビデオコンバーター。

AX-V8000に接続されたS/コンポジットの映像信号をコンポーネント信号に変換し、D端子やコンポーネント端子からモニター出力することが可能です。これにより、ディスプレイ側で入力ソースを選択する煩わしさから開放することができました。
コンポジット/S入力の場合、Y/C分離・混合の相互出力が可能。
ビデオコンバーターの図1
コンポジット/S入力は、コンポーネント信号にアップコンバートしてモニター出力が可能。
ビデオコンバーターの図2

主要メーカーのAV機器が一括して操作できる自照式マルチブランドリモコンとメーカーの異なる20台の機器を集中コントロールできるシステムリモコンの2つを付属。


メーカーの異なる20台の機器を集中コントロールできるシステムリモコンRM-A2500Xをバンドルしました。RM-A2500Xは、AV機器のみならず、照明、エアコン、カーテンの開閉等、赤外線コントロールに対応している機器であれば全てコントロールできる学習機能とボタン名入力機能を持つ多機能なシステムリモコンです。また、ワンタッチで20操作分のリモコン信号を順次連続して送信する(マクロが組める)ワンタッチコントロール機能も装備、さらに使いやすくを追及しました。(RM-A2500Xは、AX-V8000のコマンドをインストールした特別仕様です。)

通常の自照式マルチブランドリモコンも付属しています。

RM-A2500X
RM-A2500X
自照式マルチブランドリモコン
自照式マルチブランドリモコン

□ 映像画面上にスーパーインポーズが可能なオンスクリーンディスプレイ機能。
□ 映像と音声の微妙なズレを補正する音声ディレイ機能。
□ D端子最高規格のD5映像入力とD5対応のコンポーネント映像入力を3系統装備。

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