イベントレポート

2007/8/4 (土) | TVF 市民ビデオワークショップ
開催日時 2007年8月4日(土) 14:00〜17:30
会  場 ビクター新橋ビル 地下ホール
講  師 佐藤博昭氏 (TVF審査委員)

テーマ

「人の生きざまを描く」

内容

TVFビデオワークショップは、TVF入賞作品アーカイブの中からテーマに分けて作品をピックアップし、作品の狙いと表現との関係をより深く学べる場です。「作品づくりで悩んでいる」、「映像や表現についてより深く知りたい」など、作品のレベルアップを目指している観客の皆さんと一緒に、見ることから作ることへ、参加して発言する交流の場を広げていきたいと考えています。

レポート

前回の「自己・家族を描く」に引き続き、第2回目の「TVF市民ビデオワークショップ」は「人の生きざまを描く」をテーマに、4人のゲストを招いての開催となりました。
被写体との信頼関係が作品を際立たせる
今回のテーマで被写体となるのは、自分や家族ではない誰かです。それは近隣の人々であったり、様々な出会いで知り合った人、また興味を持った人だったりします。そこで撮影するわけですが、重要なのが「被写体との信頼関係が築かれている」こと。家族を撮影するとき以上に被写体への配慮が要求されます。さらに作品化に際しては、作品の構想を十分に説明し、理解してもらうことが大切です。ただし、しばしば構想と出来上がりに差が生じたり、途中で変更する場合もあります。この時も、相手への説明を怠ることなく、不快な思いをさせないよう配慮することで、被写体の協力が得られ、より深みのある作品へと仕上げることにつながります。
作者の考えが反映された作品づくり
テレビ番組のニュースでは、情報(映像)の判断は視聴者にゆだねられ、撮影者は公正中立な立場が求められます。しかし、TVFでは「作者がどう思ったかが重要で、作品の中に作者の考えを出す」ことが求められます。また、それが市民ビデオ作品で、個人の視点が反映された作品づくりで多くの人と対話していくことがおもしろみであり魅力となります。
4名の作者が制作時の話を披露
今回も、作品の作者が登場。TVFワークショップならではの“制作秘話”を、TVF審査委員でありワークショップ講師の佐藤博昭氏がインタビューしました。

お話をご披露いただいたのは、TVF2003ビデオ大賞受賞作品『Rogo』の作者・福岡典子さん、TVF2004優秀作品受賞作品『石名坂の大エノキ』の作者・大森弘之さん、TVF2006ビデオ大賞受賞作品『羽包む』の作者・中井佐和子さん、TVF2007『ヒロタンとピアノ』の作者・ヒロタンとピアノ製作委員会の小林範子さんの4名。
撮影時の思い出や編集時の苦労、みんなに見てもらった時の反響などについて、興味深いエピソードをお聞きすることができました。また、来場いただいた方からは作者の本音を聞きだそうと、撮影時の心境についてなどの質問が交わされました。

上映作品

次回イベントのご案内

なお、今後の「TVF市民ビデオワークショップ」は第3回目が9月8日(土)、第4回目が10月6日(土)の開催です。
テーマは、両日とも「ビデオジャーナリズム」。今回と同様に、興味深い作品の上映とワークショップならではのゲストをお招きし、新橋ビクタービルの地下ホールにて開催する予定です。

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