38.4万km先の月世界を見る

月世界をビデオに記録

今度は、ビデオカメラでいよいよ宇宙を撮影します。

この撮影の大きなポイントは、天体望遠鏡やフィールドスコープとビデオカメラを「コリメート方式」という方法で接続することです。実は、望遠編で紹介した野鳥を撮るのも、この方法で、ビデオカメラをフィールドスコープに接続して撮影することができます。

「コリメート方式」とは

これは、望遠鏡などの接眼レンズにビデオカメラのレンズ面をピタリと合わせ、撮影する方法です。手持ちで撮影するのは難しいので、望遠鏡などに「接続台(マウントプレート)」を取り付け、ビデオカメラをセットします。

今回、接続台は、市販の接続プレートを使用。このアクセサリーの優れている点は、セットするときにビデオカメラのレンズの中心と望遠鏡などの接眼レンズの中心とを、上下左右に微調整してピタリとセットできることです。




撮影ワンポイント
『微調整ユニットが便利』
フィールドスコープや拡大率が大きいクローズアップレンズを使用する撮影では、撮影したい画角でのビデオカメラの固定がとても微妙です。パン棒を僅かに動かすだけで、レンズがとらえている画像は大きく変化し、フレームアウトして見失うことも珍しくありません。そこで役立つのが三脚とビデオカメラの間にセットする微調整用のユニットです。カメラの位置を微妙に前後させるダイヤルは、被写界深度の浅いピント合わせに威力を発揮します。また、カメラの仰角や左右への移動を微妙に変化させるダイヤルで、フレーム内にピッタリと被写体を収めることが可能です。これらは、(株)ビクセンやベルボン(株)より、販売されています。


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