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2006年8月2日 報道発表

世界最速※1「高速液晶パネル」搭載モデルのラインアップを拡充

地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ
「LT-32LC85」


〜さらに進化させた“映像知能”「新ジェネッサ」搭載〜
GENESSA
EXE
 




高速液晶パネル搭載
「LT-32LC85」
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 日本ビクター(株)は、世界最速※1「高速液晶パネル」を搭載し、動きの速い映像でも“残像感が目立たないくっきりした映像”を楽しめる地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ“EXE(エグゼ)”32V型「LT-32LC85」を発売します。これにより、「高速液晶パネル」搭載の当社液晶テレビは、既発売の「LT-37LC85」と合わせ、37V型と32V型の2モデルとなります。



品名 シリーズ名 サイズ 型名 主な特長 希望小売
価格(税込)
発売時期 月産台数
地上・BS・110 度CS
デジタルハイビジョン
液晶テレビ
エグゼ 32V型 LT-32LC85 「高速液晶パネル」 オープン価格 9月上旬 30,000台


<主な特長>

1. 世界最速※1「高速液晶パネル」を搭載し、残像感を大幅に低減(詳細は技術資料参照)

通常1秒間に60フレーム(コマ)で構成されている映像に対し、高精度補間アルゴリズムによりビクター独自の120フレームによる倍速表示を行うことで、従来の液晶表示方式で生じる残像感を大幅に低減。スポーツ番組や文字テロップなど動きの速い映像も明るく、くっきり、リアルに再現します。

(※1…家庭用液晶テレビとして、世界最速の120Hz駆動を実現。2006年8月2日現在、当社調べ。)

<「高速液晶パネル」効果イメージ>

2. 画像処理能力を飛躍的に向上させた“映像知能”「新ジェネッサ」搭載(詳細は技術資料参照)

当社が開発し、臨場感あふれる高画質映像が高い評価を得ているCPU搭載映像処理専用LSI“映像知能”「ジェネッサ」。そのCPUの処理能力を飛躍的に向上させるとともに、14ビット処理により画像の特徴検出精度をアップ。これにより、シーンに応じた映像最適化能力が大幅に向上し、大画面でもきめ細かく美しく、臨場感と奥行き感のある映像再現を可能にしています。また新たにHD/SDそれぞれの信号に対するノイズリダクション制御を独立化。ノイズを軽減しつつ、ボヤケの少ないクッキリした映像を再現します。

3. 快適な視聴機能、簡単・便利な操作サポート機能を搭載(詳細はこちら

1) 映画ソフトの重低音の迫力を再生するMaxxBass®※2採用
2) ニュースやセリフが聞き取りやすい新“テレビ「きき楽」”機能搭載
3) 聞きやすい人の声による音声で操作をサポートする「音声案内」機能搭載
4) 操作の方法や手順をテレビ画面で簡単に確認できる「画面で見るマニュアル」機能搭載

(※2… 「MaxxBass®」はWaves社の特許です。「MaxxBass®」はWaves社の登録商標です。)


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<企画意図>

 地上デジタル放送視聴地域は急速に拡大し、年末には日本の約80%の世帯で地上デジタル放送の視聴が可能となり、今後、デジタル放送の高画質な映像を楽しみたいというニーズはますます高まっていくと予測されます。
 当社は、このような背景から、薄型ディスプレイによる快適な映像ライフを手軽に楽しめる液晶テレビとして、昨年10月に業界初の120Hz駆動による「高速液晶パネル」の搭載により、動きの速い映像でも“残像感が目立たないくっきりした映像”を楽しめる液晶テレビ「LT-37LC70」を発売し、高い評価を得ました。そして今回、新たに32V型に「高速液晶パネル」を採用した“EXE(エグゼ)”「LT- 32LC85」を発売し、既発売の37V型モデルと合わせ拡販を図っていきます。


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<快適な視聴機能の詳細について>

1. 映画ソフトの重低音の迫力を再生するMaxxBass®※2(マックスベース)採用

DVDソフトに含まれている重低音を再現するために音響心理学の原理に基づき倍音の強さを演算し、低域の音質を向上させる「MaxxBass®」を採用。外部スピーカーなどの接続なしに映画ソフトの迫力ある重低音を再現します。

2. ニュースやセリフが聞き取りやすい、新“テレビ「きき楽」”機能搭載

「はっきりステレオ」
聞き取りにくい小さな声は大きく、不快に感じるような大きな音は抑えて再生します。従来機能をさらに進化させ、左右の音声を独立に解析・処理することにより広がりのある音場で再生します。
「ゆっくりトーク」※3
音声をリアルタイムで信号処理し、実際の時間を変えずにゆっくりとした速さで聞くことができます。
話し始めの速度を落とし、徐々に実際の速度に戻す独自の処理により、話し手が意識的にゆっくりと話しているような自然な話速変換を実現しました。
(※ 3…NHK 放送技術研究所の技術協力を得て商品化しました。)

3. 聞きやすい人の声で操作をサポートする「音声案内」機能搭載

「リモコンガイド」
リモコンのボタンの「操作・機能」を人の声による音声で説明する機能を開発。操作に迷ったときやボタンの機能を知りたいときに、取扱説明書を探さなくても、その機能を音声と画面表示で確認できる便利な機能です。
「簡単設置設定ウイザード」
お買い上げ設定ウイザード、簡単設置ウイザードといった「設置設定」を画面表示に加え新たに音声でもサポートします。これにより複雑なデジタルテレビの初期設定も簡単に行えます。

4. 操作の方法や手順をテレビ画面で簡単に確認できる「画面で見るマニュアル」機能搭載

テレビ本体のメモリーに「電子番組表の使い方」や「番組予約」などの取扱説明書でよく使う部分を保存しました。テレビの操作に迷ったとき、操作の方法が分からなくなった時、取扱説明書を探さなくても画面で簡単に確認できる便利な機能です。

5. 目にやさしい、しかも省電力。「エコセンサー」の2つの機能

「E.E. センサー」
部屋の明るさに合わせ画面の明るさを自動調整。目にやさしいだけでなく消費電力も抑える機能です。
「オートピクチャー」
画面の平均輝度を「新ジェネッサ」が検出し、明るいシーンが多い時には自動的にピクチャーを絞りまぶしさを抑えるので、明るい場面でも、目にやさしく安心です。


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<その他の主な特長>

1. 地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ放送対応「テレビ番組ガイド」※4搭載により、見たい番組の検索や録画予約の使い勝手が大幅に向上

3・6・9チャンネル分のチャンネル表示や、8日分の番組予約など、より使い勝手を向上させました。

G-GUIDE
(※4…「電子番組表は、米Gemstar-TV Guide International, Inc.が開発した「Gガイド」☆を採用しています。」)
 ☆:米Gemstar-TV Guide International, Inc.が知的財産権を保有する電子番組表(EPG)技術「G-GUIDE」をベースに、(株)インタラクティブ・プログラム・ガイド(IPG)が日本ビーエス放送と提携して日本国内で運用する電子番組表(EPG)サービス(2006 年7 月現在)。米Gemstar-TV Guide International, Inc. は日本国内におけるG ガイドデータ放送をIPG 社に委託し、現在地上波アナログ、BSアナログ、地上・BS・110度CSデジタル放送全てをカバーするEPG サービスが行われています。Gガイド、G-GUIDE、およびGガイドロゴは、米Gemstar-TV Guide International, Inc. の日本国内における登録商標です。)

2. デジタルインターフェイス「HDMI 端子」搭載※5

1本のケーブルでデジタル映像信号/音声信号をダイレクトに伝送可能なデジタルオーディオ/ビデオの新規格「HDMI端子」を搭載。高画質・高音質のまま、デジタルコンテンツが楽しめます。

(※5…HDMI(High-Definition Multimedia Interface):次世代デジタルオーディオ/ビデオインターフェース規格。対応機器とケーブル1本の接続で劣化のない非圧縮デジタル映像とマルチチャンネル音声の伝送が可能です。)

3. 大きなボタン、大きな文字で使いやすさを一段と向上させた「新リモコン」

使用頻度の高いボタンを大型化するとともに、文字の表示も大きくしました。さらに発信部を2個搭載することでリモコンを斜めに持った状態でも操作ができるなど操作性を一段と向上させました。

4. デジタルテレビ向けのインターネットサービス「Tナビ」※6に対応

便利な生活情報サービスをテレビのリモコン操作ひとつで簡単に楽しめます。(詳細は、http://tnavi.net/)

T navi
(※6…「Tナビ」をお楽しみいただくには、インターネットサービスプロバイダーとブロードバンド回線業者との契約・使用料が別途必要となります。Tナビロゴ、「Tナビ」は登録商標です。)

5. SDカードに記録した静止画(JPEG)を表示する「SDメモリーカードスロット」装備※7

(※7…表示できる画像はJPEG形式(DCF準拠)で保存された画像に限ります。)

6. スタイリッシュ&コンパクトデザイン

より画面を際立たせるブラックフォルムにより、本体をスタイリッシュに引き立てるとともに、スピーカーをパネル下部に配置することで、コンパクトでスリムなデザインを実現しました。


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<主な仕様>

電源 AC100V (50/60Hz)
表示部サイズ
(幅×高さ×対角)
32 V 型
(69.8cm × 39.2cm × 80.0cm)
アスペクト比 16:9
表示画素数 約315 万ドット
(水平1,366 ドット×垂直768 ドット× RGB3 < W-XGA >)
パネル輝度
500cd/ u(LCD モジュールのMAX 値)
外形寸法(幅×高さ×奥行き) 80.0cm × 59.3cm × 13.8cm
質量(テレビスタンド含む) 18.0kg
消費電力 176W
(リモコン待機時:0.2W)
年間消費電力量 166kWh/ 年
総合音声出力 10W+10W
受信チャンネル VHF:1 〜 12ch、UHF:13 〜 62ch、CATV:C13 〜 C38
地上デジタル:000 〜 999ch (CATV パススルー対応)
BS デジタル:000 〜 999ch、110 度CS デジタル:000 〜 999ch
入出力端子 HDMI 入力 1 系統1 端子
D4 入力 1 系統1 端子
コンポーネント入力 1 系統1 端子
ビデオ入力 3 系統3 端子
Sビデオ入力 2 系統2 端子
RGB入力 1 系統D-sub15pin
i.LINK入出力 2 系統(4 ピン S400)
LAN 端子 100 BASE-TX/10 BASE-T × 1
光デジタル音声出力 1 端子(AAC/2 ch リニアPCM)
その他の端子 モニター出力兼用録画出力端子、ビデオリモートコントローラー、
電話回線(2400bps)、ヘッドホン端子
* i. LINK は、IEEE(Institute of Electronics and Electronics Engineers)1394-1995 およびその拡張仕様を示す呼称です。
i. LINK とi. LINK のロゴ「i.LINK」はソニー社の商標です。
* HDMI(High-Definition Multimedia Interface)とHDMIは、HDMI Licensing, LLC の商標です。
※ JEITA 基準による。スタンダードモードを標準状態として測定しています。


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<技術資料>

“映像知能”「新ジェネッサ」について
GENESSA

 当社は、長年培ってきた独自の高画質映像技術を1 つのシステムLSI に統合し、世界初のCPU搭載映像処理専用LSI“映像知能”「ジェネッサ」を開発(2004年4月20日報道発表)。当社の薄型テレビの主要機種に搭載し、その臨場感あふれる感動の高画質映像が高い評価を得ています。(※「第12回LSI・オブ・ザ・イヤー」デバイス部門優秀賞を受賞)その「ジェネッサ」を、大画面フルハイビジョン時代に向けて、鮮鋭度、ノイズ処理を含む総合インテリジェント制御システムへ進化させた“映像知能”「新ジェネッサ」を新たに開発しました。
 「新ジェネッサ」は、14ビット処理により画像の「特徴検出精度」や「処理能力」が大幅に向上。これにより、シーンの特長に応じた映像最適化能力を飛躍的に向上させ、大画面でもきめ細かく美しく、臨場感と奥行き感のある映像再現を可能にしています。

<“映像知能”「新ジェネッサ」による高画質総合インテリジェント制御システム概念図>

<総合インテリジェント制御システム“映像知能”「新ジェネッサ」の主な特長>

1) 階調の自動最適化を実現する「インテリジェントγ(ガンマ)」搭載
画質調整専用CPUの処理性能のスピードアップ化により、同一シーンでの明暗部それぞれにおけるコントラスト調整能力がさらに向上。今まで見えにくかった部分もくっきり鮮やかに、より美しく臨場感豊かな映像を再現します。
2) 記憶色を鮮やかに再現する「カラークリエーション」搭載
人が美しいと感じる理想的な色の領域を確保し、次に輝度レベルを決定するビクター独自の手法で広範囲な色を再現。微妙な階調表現により、輝度アップにともなう白とびや暗いシーンでの黒つぶれなどを解消し、映像に立体感を生み出します。
3) デジタル放送特有のノイズを大幅に低減させる「インテリジェントクリア」搭載
・ノイズクリア…
  「画像の動き」と「ランダムノイズ」を識別し、画像に含まれるノイズ量を安定して検出する独自の映像信号処理方式を開発。画面内のノイズの量に合わせて最適なノイズ低減処理を行います。従来の同期信号部のノイズ検出では不可能だったDVD入力等に対する適応処理も可能になりました。
また、新たにHD/SDそれぞれに対するノイズリダクション制御を独立化。ノイズを軽減しつつ、ボヤケの少ないクッキリした映像を再現します。

・ブロックノイズサプレッサ…
  デジタル放送などMPEG 画像に含まれるブロックノイズを自動検出。従来除去できなかったグラデーション部のノイズを抑え、解像度劣化の少ない見やすい映像を再現します。

・モスキートノイズエリミネーター…
  デジタル放送、アナログ放送の各ノイズ特性に応じて最適な処理形態に変化する新開発非線形アルゴリズムにより、高いノイズ抑圧効果を実現。デジタル放送に含まれるモスキートノイズを抑え、くっきり見やすい映像を再現します。
4) 新3次元Y/C分離
コンポジット信号に加え、デジタル放送信号(コンポーネント信号)に残留するクロスカラーやドット妨害を除去。ちらつきを抑えた見やすい映像を再現します。
5) 第四世代ナチュラルプログレッシブ
デジタル放送、アナログ放送の各ノイズ特性に応じて最適な処理形態に変化する新開発非線形アルゴリズムにより、高いノイズ抑圧効果を実現。デジタル放送に含まれるモスキートノイズを抑え、くっきり見やすい映像を再現します。


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世界最速※1、「高速液晶パネル」について

 従来、液晶テレビは、パネル特性上、動きの速い映像などにおいて「残像感」が生じることで緻密な映像表現に不向きとされていました。これは、液晶の応答速度が不十分ということだけでなく、液晶パネルがホールド表示(1フレーム間映像を表示し続ける方式)であることに大きな原因があります。そのため、「パネル自体の応答速度改善」や「オーバードライブ手法」などの従来技術に頼るだけでは動きの速い映像の再現に限界がありました。
 当社が開発した世界最速※1の「高速液晶パネル」は、通常1秒間に60フレームで構成されている映像に対し、独自開発の「高精度動き補間アルゴリズム」により、通常の2倍の120フレームでの映像表示を行います。
 これにより、「ホールド表示時間」を半減し、動きの速い映像に対して「残像感」を大幅に抑え、くっきりした映像表現を可能にしました。また、従来から知られている擬似インパルス方式によるホールド表示時間の短縮で課題とされていた「輝度の低下」や「フリッカーの発生」がなく、明るくちらつきのない映像も可能としました。

<高速動画応答の原理>

<MPRTによる効果ポイント>

 従来、動画性能評価について液晶パネル自体の応答速度を用いていましたが、この評価では液晶のホールド表示によって起きる残像感を比較することができませんでした。しかし、MPRT測定法を用いると、人間が視覚的に感じる動画のぼやけをより正確に評価できます。下図は液晶パネルの応答速度とMPRT値の関係を60Hzドライブと120Hzドライブについて示したものです。例えば、応答速度が8msの液晶パネルを使用した場合で比較すると、従来の60HzドライブではMPRTが約15msであるのに対し、新方式の120Hzドライブでは約10msに改善することができます。この数値は、従来の60Hzドライブの限界(応答速度0msのときのMPRT=約13ms)よりも残像感がなく、動画性能が優れていることを意味しています。

(※:MPRT…Moving Picture Response Timeの略で、人間が感じる応答特性を客観的に評価。)


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