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平素は弊社Victor “InterLink”製品をご愛用いただきまして誠にありがとうございます。

標記の件、2004年8月9日(米国時間)に発見されました「W32.Beagle.AO@mm」に関しまして、同日株式会社シマンテックはSymantec Security Responseにて、この脅威の危険度を3として情報公開をおこなっております。
このウイルスの危険性の評価が高く設定されておりますので、早急にウイルス定義ファイルを更新し、ローカルドライブのスキャンを行うなどの対策をしてください。

「W32.Beagle.AO@mm」は、「Beagle」の亜種で、大量メール送信/バックドア設置型のワームです。感染すると、特定のWebサイトからワームのメーラーコンポーネントをダウンロードして実行します。その後コンピュータからメールアドレスを探し出し、発見したメールアドレスへ独自のメール送信機能を使用して自分自身を添付したメールを送信し感染の拡大を試みます。同時に「shar」という文字を含む全てのフォルダに対して自分自身の複製を保存し、ネットワーク共有を介しての感染の拡大も試みます。
また、常駐しているウイルス対策ソフト等のセキュリティソフトを強制終了させるとともに、Windows起動時に常駐しないように設定の変更を試みます。さらに、TCPポート80およびUDPポート80を開放し、外部からの不正アクセスが可能な状態に設定します。
   
電子メールの添付ファイル名は不定で、差出人は詐称されています。


現在報告されている概要は、下記のようになります。
ウイルスの特徴
1. 種別: ワーム
2. 亜種: 「Beagle」
3. 別名:
W32/Bagle.aq@MM [McAfee], WORM_BAGLE.AC [Trend],
Win32.Bagle.AG [Computer Associates], W32/Bagle-AQ [Sophos]
4. 差出人:詐称されています。
5. 件名:件名は空白です。
6. 本文:
New price
7. 添付ファイル名:以下のうちいずれかになります。
  08_price.zip / new__price.zip / new_price.zip / newprice.zip / price.zip / price2.zip /
price_08.zip / price_new.zip
添付されたzipファイルにはPrice.htmlおよびzipファイルと同じ名前を持った実行ファイルが含まれており、この実行ファイルが外部よりメーラーコンポーネントをダウンロードします。
8. 感染すると、ワームは自分自身を%System%\WINdirect.exeとしてコピーします。
* %System%は可変です。このワームはシステムフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。 標準では、このフォルダはC:\Windows\System32(Windows XP)です。
  同時に、起動時に必ずワームが実行されるよう、以下のレジストリキーが追加設定されます。
* 値 : "win_upd.exe"="%System%\WINdirect.exe"
  場所 : 上記値が次のレジストリキーに追加されます。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
9. また、以下のファイルがWindowsのシステムフォルダ内に作成されます。
 
_dll.exe
  このファイルは、ワームの実行されているプロセスを偽装するための実行ファイルです。
windll.exe
windll.exeopen
  このファイルは、ランダムなデータが付加されているワームのコピーです。
windll.exeopenopen
  このファイルは、ランダムなデータが付加されているワームのコピーです。
re_file.exe
10. 起動時に必ず「W32.Beagle.AO@mm」が実行されるよう、以下のレジストリキーが追加設定されます。
* 値 : "erthgdr"="%System%\windll.exe"
  場所 : 上記値が次のレジストリキーに追加されます。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

対処方法
Norton AntiVirus等のウイルス対策ソフトを常駐させ、ウイルス定義ファイルを更新した最新版で、ドライブのスキャンを行なってください。またコンピューターウイルスは日々、新種のウイルスや亜種が出現しますので、ウイルス定義ファイルは常に最新版のものを使用し監視してください。
 
本ウイルスに関する対処方法や既に感染してしまった場合の駆除方法などの詳細情報は下記 Home ページをご参照ください。

株式会社 シマンテック


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