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標記の件、2004年4月26日(米国時間)に発見されました「W32.Beagle.W@mm」に関しまして、同日株式会社シマンテックは報告件数が増加したため、Symantec Security Responseを、この脅威の危険度を2から3に引き上げた情報更新をおこなっております。
このウイルスの危険性の評価が高く引き上げられましたので、早急にウイルス定義ファイルを更新し、ローカルドライブのスキャンを行うなどの対策をしてください。

「W32.Beagle.W@mm」は、「Beagle」の亜種で、大量メール送信/バックドア設置型のワームです。感染すると、コンピュータからメールアドレスを探し出し、発見したメールアドレスへ独自のメール送信機能を使用して自分自身を添付したメールを送信し感染の拡大を試みます。同時に「shar」という文字を含む全てのフォルダに対して自分自身の複製を保存し、ネットワーク共有を介しての感染の拡大も試みます。
また、常駐しているウィルス対策ソフト等のセキュリティソフトを強制終了させようとします。さらに、TCPポート2535を開放し、外部からの不正アクセスが可能な状態に設定します。
 
電子メールの件名、本文および添付ファイル名は不定で、差出人は詐称されています。
 
感染した場合、"Can't find a viewer associated with the file"という英文のメッセージを表示します。


現在報告されている概要は、下記のようになります。
ウイルスの特徴
1. 種別: ワーム
2. 亜種: 「Beagle」
3. 別名:
W32/Bagle.z@MM [McAfee], W32/Bagle-W [Sophos], Win32.Bagle.W [Computer Associates],
WORM_BAGLE.X [Trend], I-Worm.Bagle.y [Kaspersky], Bagle.Y [F-Secure]
4. 差出人:詐称されています。以下の文字のうちいずれかが含まれます。
  lizie@ / annie@ / ann@ / christina@ / secretGurl@ / jessie@ / christy@
5. 件名:不定です。
6. 本文:不定です。
7. 添付ファイル名:以下のファイル名と拡張子を組み合わせたものになります。
 
ファイル名: Information / Details / Readme / Document / Info / Details / MoreInfo / Message
拡張子: .exe / .com / .scr / .zip
8. 感染すると、ワームは自分自身を%System%\drvsys.exeとしてコピーします。
* %System%は可変です。このワームはシステムフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。 標準では、このフォルダはC:\Windows\System32(Windows XP)です。
9. 感染すると以下のファイルがWindowsのシステムフォルダ内に作成されます。
  drvsys.exeopen
drvsys.exeopenopen
10. 起動時に必ず「W32.Beagle.W@mm」が実行されるよう、以下のレジストリキーが追加設定されます。
* 値 : "drvsys.exe" = "%System%\drvsys.exe"
  場所 : 上記値が次のレジストリキーに追加されます。
HKEY_CURRENT_USER\.DEFAULT
\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

対処方法
Norton AntiVirus等のウイルス対策ソフトを常駐させ、ウイルス定義ファイルを更新した最新版で、ドライブのスキャンを行なってください。またコンピューターウイルスは日々、新種のウイルスや亜種が出現しますので、ウイルス定義ファイルは常に最新版のものを使用し監視してください。
 
本ウイルスに関する対処方法や既に感染してしまった場合の駆除方法などの詳細情報は下記 Home ページをご参照ください。

株式会社 シマンテック


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