景色

パンニングで感動的に表現する
広大な風景を、感動的に演出する撮影方法がパンニングです。見るポイントを具体的にひとつずつ示し、その素晴らしさを理解してもらえる効果があります。撮り方は、カメラを停止した状態で撮影開始のシーンを長めに撮り、そこからゆっくりとカメラを動かしていきます。90度の角度を撮るのなら10秒間でゆっくりと撮影します。パンを止める最後のシーンも長めに撮って終了です。


フレームアウトを有効に使う
被写体が船のように動いている場合、常に追っかけて撮り続けるよりも、フレームアウトが効果的です。船を捉えたら、後はカメラを動かさずに、船がゆっくりと画面から出ていくのを待つ撮り方です。のんびりとした雰囲気を演出できます。


ピン送りで同行者も撮る
感動的な景色を前にしたら、記念写真ならぬ記念映像を撮りたいもの。そこで、ピン送りという技法を使います。マニュアルで撮影し、遠方の被写体にピントを合わせた状態で撮影を開始したら、ピントを合わせるリングやレバーで、今度はカメラのすぐ前にいる人物にピントを合わせます。その逆でもOK。これだけで、ビデオらしいカットが撮影できるのです。


上達へのワンポイント『ノー編集で作品づくり』
撮った映像を“時間ができたら編集する”という人のために、
編集をしなくても作品ができるような撮影方法をご紹介します。

《ノー編集のための撮影7カ条》
一、 理由がない限り1カット10秒で撮り終える
二、 現場をよく見て歩き、撮影ポイントを決めてから撮る
三、 撮りたい映像をイメージしてから撮る
四、 撮影前にリハーサルをする
五、 場所を示す看板があったら、まずそれを最初に撮る
六、 ワイプなど場面転換を使う(後の編集のために、フェーダーやオーバーラップといった映像に影響する場面転換は使用しない)
七、 コメントを述べながら撮る


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